4か月半になった娘。
お兄ちゃんの時のような強烈な自己主張もなく、比較的穏やかな育児ライフをしています。
気になるのは、パパとお兄ちゃんがあまり手伝ってくれないこと。
お兄ちゃんは手伝ってくれなくてもいいから、せめて自分のことしっかりしてくれればいいんですけど、これがなかなか。。。
14歳の男の子って、外ではともかく家の中ではまだまだ子供ですよね(-_-)
最近気になるトピックスとしては、娘がペチペチ叩いてくること。
・・・授乳中、二の腕をペチペチ
・・・抱っこ中、二の腕や顔をペチペチ。
しかも、満面の笑み(笑)
ちょっと~、私木魚じゃないわよ~(笑)
可愛いので気にはしてなかったんですが、調べてみると結構激しい子もいて「このままでいいのかしら?」と悩んでいる人も多い様子。
そこで、今回は「赤ちゃんの叩き癖」について、書いてみたいと思います。
赤ちゃんがママを叩く意味とは?実は正当な理由があった
まずは、何故赤ちゃんがママを叩いてくるのか、その理由を調べてみました。
興味を持っている
赤ちゃんは、新しく覚えた動きを遊びにして何度も繰り返します。
叩く動作も、叩いたときの手のひらに伝わる感触が楽しくて、何度も叩こうとします。
そういえば二の腕ってフローリングの床と違って柔らかくて、良い感触ですよね!
なんとなくわかる気もしますね!
特に笑顔で叩いているときは、叩く動作を遊びとして楽しんでいると考えて間違いないようです。
とにかく触りたい
生後6ヶ月〜7ヶ月くらいになると、視力が高くなって視界は広がります。
そして体自体も筋肉が少しづつ発達することで、一人すわりもできるようになってきますよね。
そうすると両手も使えて動かしやすくなり、物への興味が出てきて、「触る」ということで確かめているようです。
また、その時に距離感や力加減が分からずに強く叩いてしまうことがあるのです。
パパがメガネをよく取られると言いますが、これも同じですよね!
「興味を持っている」だけなので、強制的に止めさせるということはせずに見守りましょう。
強く叩かれたりしている時は「痛いよ」「やさしく」などと言って、コミュニケーションをとりながら遊ぶのが良いそうです。
叩く音が楽しい!
こちらも興味があるという理由の一つですね。
モノを叩くと、パチンパチンという音がしたり、バンバンといいう音がしたりします。
娘は、掴むとナイロンがくしゃくしゃになる時の音がする玩具や、カラカラと音が鳴る玩具が大好きで、よく手にしています。
叩くという行為もこの延長線上にあって、叩いたときに鳴る音が楽しくて繰り返しているんですね。
意思表示
赤ちゃんは成長するにつれて、行動で意思表示できるようになります。
叩く動作というのはまさにその一つ。
かまってほしいときは「寂しいよ、かまってよ!」とバンバン。
欲しいおもちゃが取れないときは「取ってよ!」とベシベシ。
眠たいときは「抱っこしてよ!」とバタバタ。
そんなふうに、叩く動作で気持ちを表現しているんですね。
特にぐずったり奇声をあげながら叩く場合は、意思表示をしていると思っていいでしょう。
ウチの娘の場合、かまってほしくて叩くというレベルではまだないようですね。
叩くのが楽しくて、その結果パパが顔をそむけたりするのが面白いんじゃないかな~と。
でももう少ししたら、気に入らなくて叩いたりするのでしょうか…?その場面になってきたら、やっぱり「人は叩いてはいけない」と教えなくてはならないですよね…。
でも、どうやればいいんでしょうか…?
赤ちゃんの叩き癖…その対処法は?
今後、赤ちゃんの叩き癖がひどくなってきたらどうすればいいのでしょうか?
その対策方法についても調べてみました。
叩き返さない
叩かれて叱りたい場合、つい「駄目よ」と言いながら叩き返してませんか?
たとえしつけの為だとしても、叩かれて赤ちゃんが学ぶことはありません。
そんなことをすると、無意味なだけでなく、赤ちゃんの親に対する信頼感もなくなってしまいます。
大好きなママにぶたれた…それだけで赤ちゃんは悲しい気持ちになってしまいます。
その悲しい気持ちが積み重なったら、もう溶かすことはできなくなります。
しつけのためであっても、絶対に叩かないようにしましょう。
これは、赤ちゃんというだけでなく子育ての様々なステージ全般で言えることです。
ママの行動を見て学ぶ…嫌がりましょう!
ではどうやってわからせるのか、ですがこれは簡単です。
まず、赤ちゃんはママの行動を見て学ぶということを理解してください。
赤ちゃんは何か行動を起こして、それが何も言われなかったら「受け入れられた」と思ってしまいます。
これが積み重なって、赤ちゃんから子供へと成長していくと、正すのはより難しくなります。
子どもは自分の行動を (このケースではぶつことを) 正されなければ受けいれられたのだと勘違いします。
そして、その習慣は大きくなればなるほど変えさせるのが難しくなります。
赤ちゃんは成長し、生後18か月頃になると第10メンタルリープを迎えます。
メンタルリープとは、メンタル(=精神)がリープ(=飛躍)することで、知能が急激に成長して、次の発達段階に移行する現象です。
第10メンタルリープに入ると、初めて他人の立場で物事を考えられるようになるんですが、
じゃあそれまで待たないと「叩かれるとママが痛い」ということを教えられないのか、というとそんなことはありません。
生後6か月頃になると、赤ちゃんは第5メンタルリープに入ってきて「出来事の世界」から「関係の世界」に映ります。
そうすると、自分の意思で出来事を起こしたり、それによって成り行き、つまり結果を変えられるようになります。
つまり、ママを触ったりつついたり、叩いたりした出来事と、その結果として起こる出来事(=ママの反応)の因果関係を理解できるようになるということです。
そこで、このタイミングで「叩く」と「ママが嫌がる」という結果になることを教えてあげればいいのです。
やり方は簡単です。
赤ちゃんがほっぺたを撫でたりしてたら、同じように顔を撫でてあげたり笑ってあげてください。
つっついたり叩くようになったら、笑うのはやめて「やーよ」なんて言いながら眉をひそめるといいでしょう。
強めのトーンで「痛い!やだ!」と言って顔を遠ざけるのも効果的です。
最終手段は放っておく
それでも、最初はなかなか理解できず、ママを叩くことを繰り返してしまうかもしれません。
それはごく普通のことなので「ウチの子は理解できない」とか思う必要はありません。
赤ちゃんは、繰り返し繰り返し経験をつむことで、学習するのです。
しかしどうしても酷い時は、「喜んでない」ことをハッキリ伝える必要があるかもしれませんよね。
その場合は、「痛い!」と強く言い、少しの間赤ちゃんを離して放っておくのも手です。
この因果関係を理解してくれれば、「叩くとママは離れる」と学習してくれます。
ただし、事故が起きないよう視界の片隅にとらえて、注意をしておいてくださいね。
悩まなくて大丈夫
赤ちゃんにバンバン叩かれたら、時にはイラっとしてしまうこともありますよね?
ただ、この時期の赤ちゃんにとっては、それはあくまでスキンシップ。
ヒドくないのであれば、そこまで神経質にしつけようとしなくても大丈夫だと思います。
普通に「痛いよ~」と表現していれば、そのうち理解するようになります。
一番大事なのは、大人の感情をそのまま赤ちゃんにぶつけること。
これをすると赤ちゃんの心に「悲しみ」が降り積もります。
私の大好きなTBSのドラマ「とんび」に、私の心に刺さったセリフがあります。
美佐子さん(ヤスさんの妻でアキラの母親)が亡くなってからおねしょが増えたアキラ。
ママがいない寂しさから来るアキラの変化に悩むヤスさん。
そんなヤスさんの悩みを見抜いて、ヤスさんの父親代わりの海雲和尚が、雪の降る寒い海にアキラとヤスさんを連れて行きました。
そこで寒そうにするアキラに海雲和尚が言ったセリフ。
(みんなでアキラの背中に手を当てて)
アキラ、おまえはお母ちゃんがおらん。
背中が寒うてかなわんときは、こうして、みぃんなで温めてやる。
おまえが風邪をひかんように、みぃんなで、背中を温めてやる。
いいか、『さびしい』いう言葉はな、『寒しい』から来た言葉じゃ。
『さむしい』が『さびしい』『さみしい』に変わっていったんじゃ。
だから、背中が寒くないおまえは、さびしゅうない。
おまえにはお母ちゃんがおらん代わりに、背中を温めてくれるものがたくさんいるんじゃ、それを忘れるな、のう、アキラ…
見たことがない人は、すみません。
このシーン、何度見ても号泣です。。。
見たい人はこちらからどうぞ。無料です。
で、何が言いたいかというと、「寂しい」が降り積もると、もう溶けなくなってしまうということです。
赤ちゃんはしゃべれないから、なおさら「寂しい」思いをさせてはいけません。
赤ちゃんが叩くのは、悪気があってのことではないことがわかりました。
だから、ママは大きな海のような気持ちで、受け止めてあげることが大事なんですね。
赤ちゃんのしつけの段階で、放っておくのも手だと書きましたが、その手段を使うのは、よっぽどひどい時ですよね。
基本的にはその前でとどめておいた方がいいんだと思ってます。
ウチの娘はまだまだ無邪気なもので、そこまで強烈でもないので、温かく接しようと思います(^o^)